addvemo addvemo

contact

高精度な「薬物の脳到達テスト」を実現し
脳疾患治療薬開発を加速させます

cuBe kitは世界初のヒト細胞を用いた脳血管モデルです。ADDVEMOが独自開発した希少なヒト細胞株を用いて、実現が難しかった脳血管の3次元構造を再現したkitです。
そのことにより高精度な「薬物の脳到達テスト」を実現する事ができます。

従来のBBB(血液脳関門)キットは主に齧歯類・サルの細胞由来のBBBモデルを使用しているため前臨床の段階で良い結果が出ても、実際にヒトに投与すると効果が薄いという事が多く、脳における創薬を鈍化させていました。
cuBe kitは世界で初めてのヒト由来の細胞を使用し、内皮細胞、ペリサイト(周皮細胞)、アストロサイトの3種類の直接相互作用を模倣しているため、BBB通過テストがより正確になると期待されています。

さらにADDVEMOでは自動大量生産技術を確立しており、数万種類の自動化化合物スクリーニングが可能なため 、ヒトの脳血管を再現したin vitroモデルによる脳創薬のスクリーニング系構築を実現可能にしました。
従来の基礎研究における標的分子固定が必要な方法とは異なり、齧歯類・サルのBBBとヒトのBBBの種差の壁を越えた、臨床治験に成功しやすいリード化合物が短時間・低コストで大量に固定できます。
これらのことにより、種差により精度の低い数十万の候補化合物を用いて動物実験を繰り返す事しかできず手間と費用が掛かっていた脳製薬においてcuBe kitによる脳製薬は、開発コストを下げ、より信頼できる実験結果を効率よく行える事が期待されています。

3種類の細胞の直接相互作用を持つ「cuBe kit」でしか達成できない

世界中で脳の病気の研究が進み多くの疾患で治療候補物質が報告されているが脳の病気を治す新薬はほとんど開発されていません。
cuBe kitは「脳疾患治療開発を加速させる」ため「ヒト由来の細胞を使用」「BBBの構造を3次元的に模倣」「創薬を加速させる解析サービス」という特徴を持っています。

既存のBBBモデルは主に齧歯類・サルの細胞を使用 しており、前臨床試験まで問題がなかった場合でもヒトの臨床試験で思わぬ副作用がでる場合や、実験動物では効果を示した候補物質がヒトではBBBを通過できず効果を示さないなど予測が困難でした。
それはヒトの脳が圧倒的に発達しており、種差がある為だと考えられます。
cuBe kitではヒトBBB由来の血管内皮細胞株、ペリサイト株、アストロサイト株を共培養する方法を確立し、BBBモデルの精度を高める事が期待されています。

独自開発されたcuBe kitのインサート膜に、独自構造を持つ新素材を使用することで、「内皮細胞」「ペリサイト」「アストロサイト」が層状に配置し、3種類の細胞の直接相互作用を保持することを可能にしました。従来品と異なり、1つのインサート上でBBBを再現し、高いバリア性能を実現しました。

ADDVEMOではcuBe kit による様々なアッセイ系を構築しています。スクリーニング系の構築、受諾解析のサポートも行っています。

これまで理想的なin vitro系のBBBモデルが存在しなかったことから、NMOSDのBBBの破綻に関するメカニズムや治療薬の作用機序には不明点が多く残されていました。

山口大学と中外製薬との共同研究において、in vitro BBBモデルを用いることで、NMOSDのBBB破綻のメカニズムを明らかにするとともに
・サトラリズマブはBBBバリア機能の低下を、内皮細胞側とアストロサイト側の両側から抑制した。
・サトラリズマブはNMO-IgGで誘導された炎症性細胞の遊走を抑制した。
・NMO-IgGがNMO-IgG自体やサトラリズマブの中枢移行性を増加させた。
ことが発見され、有効成分サトラリズマブを用いた「エンスプリング®」の開発・上市に貢献しました。

  • 特願2020-178448
  • 外国PCT 出願PCT/JP2020/005965
  • 外国PCT 出願PCT/JP2017/011361
  • 国内特許第6831119号
  • 国内特許第6684413 号